現役ペット霊園スタッフが伝える、ペットが亡くなった時にできること

ペットが亡くなった時・・・

「何からすればいいの?」
「火葬はいつまでにする?」
「お骨はどうすれば?」
「後悔のないお別れをしたい」

このような悩みにお答えします。

  • すぐにやるべき3つのこと【安置、いつ、どこで】
  • お骨をどうするか考える
  • 別れについて大切なこと
 現役ペット霊園スタッフ。
過去、ペットショップや動物看護師、ペット保険の経歴あり。

大切なペットとの別れはいずれやってきます。
もしかしたら、今この記事を読みながらも、お別れの時間を過ごしている方もいるかもしれません。

辛く悲しい気持ちで、どうしたらいいのか分からない。

いずれ訪れるその時に備えて、お伝えできることがあります。

亡くなった子とその家族、双方に心穏やかなお別れの時間が訪れますよう。

すぐにやるべき3つのこと【安置、いつ、どこで】

ここでは、火葬をする前提でお話します

安置してあげる

亡くなった子を静かな場所に寝かせてあげましょう。
順番に説明していきます。

場所
夏場:エアコンを効かせ、静かな場所
冬場:暖かい部屋は避け、静かな場所
家の中に入れるのが難しい場合には、玄関でもいいです。出来る限り、外は避けてください。

お体の下に敷くもの
適当な箱を用意。
中にバスタオルを敷き、バスタオルの上に、ペットシーツなどの汚れたらすぐ交換できるものを敷く。
箱がなければ、バスタオルを厚めに敷く。

死後硬直について
死後硬直が始まっていなければ、静かに目を閉じてあげ、手足を自然な形で曲げてあげましょう。

保冷
冬場でも保冷は必要です。
小型犬や猫、うさぎ、フェレットなどであれば、家庭にある保冷剤で問題ありません。
溶けてしまう前に、こまめに交換を。

大型犬であれば、できればドライアイスがいいです。近くに氷屋(検索すれば分かりますよ)があれば購入できます。
スーパーなどにある、持ち帰り用の細かいドライアイスでは足りませんのでご注意ください。

保冷剤やドライアイスは必ずタオルで包み、お腹や背中、腰を中心に冷やしましょう。

ここまでできれば、お亡くなりになった子も、ゆっくり眠れると思いますよ。

いつ火葬するか

火葬の予約をしましょう。

亡くなってから、遅くても3日以内には火葬をしてあげましょう。
3日以上安置される場合には、ドライアイスを準備する、準備できなければ霊園などに預かってもらえるか問い合わせてみてください。

どこで火葬するか

大きく分けて2つです

ペット霊園:火葬場を設置してしている施設

訪問火葬 :自宅まで火葬炉を積んだ専用車がきてくれます

補足)自治体でもペット火葬をしてくれますが、個別に火葬してくれるところはかなり少ないです。丁重に見送ってあげたい方は他の選択をしましょう。ただ最近では個別に火葬して返骨までしてくれるようなありがたい自治体もあるようなので、まずは問い合わせてみるのもよいでしょう。

希望の火葬場、日時を決めましたら、予約の連絡を当日中にしましょう。
大変だとは思いますが、火葬先も時間単位で予約が埋まっていきます。
難しいようなら、翌日の早い時間に連絡を。

火葬の日程が決まりましたら、お別れのその時まで、できるだけそばにいてあげましょう。

お骨をどうするか考える

お骨をどうするか、多くの方がそこまで考えていないと思います。

心と頭の整理が出来ていないでしょうから、それは仕方がないことです。
なので、これより以下の内容は、少し落ち着きましたら読んでください。

それではお骨をどうするか?

1)49日もしくは一周忌に合わせて納骨する
2)日にちは決めず、いずれ納骨する
3)自宅の庭に埋葬する
4)散骨
5)ペット共葬墓へ納骨する

いずれにしても、自宅にずっと安置するわけにはいきません。
将来、お骨を管理する人がいなくなり、放置なんてことになるからです。

実際、高齢の飼い主さんが亡くなり
“遺品整理していたらペットのお骨が出てきたので、納骨できませんか?”
といった問い合わせもあります。

急いで決める必要はありませんが、しっかり考えましょう。

別れについて大切なこと

最後は、飼い主さんの気持ちの整理です。
すぐには、別れを受け入れられない方もいるでしょう。
しかし残念ながら、これについては明確な解決方法がありません

では、どうすればいいのか。

少なからず言えることは、

自分の気持ちを否定したりせずに過ごすことです。

悲しいのは誰でも同じです。

その気持ちが落ち着くのが今なのか、数週間後なのか、数年後なのか。

それだけです。

後悔の念を抱いている人もいるでしょうし、心にぽっかり穴があいてしまった人もいるでしょう。

それはあなただけの特別な問題ではありません。

ペットを亡くしたことのある人なら誰もが経験していることなのです。

立ち直らなきゃ!と急いだり、周囲の声を気にし過ぎることはないと思います。

まずは楽しく充実した時間を過ごせたこと、ご縁があったことに感謝する。

別れにとらわれるのではなく、その子と過ごせた時間に意味を見出しましょう。

ゆっくり時間をかけて、自分の答えを出しましょう。

まとめ

  • ペットが亡くなったら、保冷をして安置します。3日以内には火葬をした方が良いため、早めに予約を入れましょう。
  • お骨は納骨先を考えておきましょう。急ぐ必要はないです。
  • 別れに向き合い、自分の答えを持ちましょう。それは、亡くなった子のためでもあり、あなたのためでもあります。