ペット保険?聞いたことはあるよ
それ必要なの?
ペット保険入っておけば安心だよね
ペット保険ってどんなもの?と聞かれた時、国民健康保険を思い浮かべる人もいるでしょうが、ちょっと違います。
- ウワサや口コミ、周りに惑わされずに理解しよう
- 必要か不要かのポイントは3つ
- 保険選びのチェックリスト【解説付】
ペット業界で20年生活してます。
この記事を読んで、ペット保険があなたにとって必要なのか不要なのか考えましょう。
また保険を検討する際の抑えるべきポイントを、チェックリストにしてまとめました。
ウワサや口コミに惑わされない。ペット保険を正しく理解する
ペット保険について調べると、必要論と不要論が入り混じっている混戦状態です。
そうなると、どう判断していいのか分からなくなりますよね?
ペット保険を正しく理解する
ペット保険が必要な人と不要な人の2タイプ。あなたはどっち?
比較対象として、人の健康保険(公的医療保険)があります。
補償する対象としては、ほぼコレです。つまり怪我や病気です。
何が違うかというと、ペット保険は民間の損害保険だということ。
損害保険だと何が違うの?
ペット保険は保険会社が指定した特定の病気などが保険対象外になります。
また、場合によっては更新ができなくなり保険の無い状況が起こりえます。
対して健康保険は、ほぼ全ての治療費が保険対象になります。
また、すべての国民が入らなくてはならない国民皆保険なので健康保険が失効してしまうようなことはありません。
そしてペット保険の対象外となる病気について、ペット保険加入者の多くは知らずに契約しています。
ひとつの例として、私たちが契約している生命保険があります。
現在加入している生命保険の内容、きちんと理解しているでしょうか?
「もちろん!」と答えれる方は少ないと思います。
下記のリサーチ結果によれば、半数の方がきちんと理解してないことが分かります。
【図5 加入している生命保険の保障内容を理解しているかどうか】
引用元:価格.comリサーチ> No.097 生命保険についてのアンケート -将来のこと、考えてる?-(2017年2月掲載)
多くの方たちの考え方はこうです。
「保険内容なんてどこも似たようなもんでしょ?」
こんな感じで、とにかく安いところにテキトーに入っている方が多いのではないでしょうか?
現状のペット保険加入率は約1割です。
さらにペット保険の闇、なんて取り上げられたりします。
そんな理由からか、「要らないね。」と決めつけてしまいます。
それではダメです。
なぜなら口コミに流されずに、ペット保険を正しく知った上で判断することが重要だからです。
もしかしたら、ペット保険はあなたにとって必要かもしれないですよ?
ペット保険を正しく理解することは、あなたにもペットにも有益なことです。
わたしもペット業界に就職するまでは知識ゼロでした。
さらに、保険って良くも悪くも知らないと損します!
情報があふれる今の世の中は、情報を多く持つ人が得をする世界です。
保険の必要性についてもっと知りたい方は書籍『お金の大学』がおすすめです。
保険以外にも生活に関わるさまざまなお金の使い方、考え方を会話形式でユニークに書かれていて、小難しい本を読んだり調べたりするのが苦手な方にはいいと思いますよ。
参考にどうぞ。
必要か不要かのポイント3つ
必要か否かの安易な判断はよくないことが分かったと思います。
では、【必要なのか?不要なのか?】です。
《ポイント1》~リスクと現実を確認する~
リスクの考え方
「ペットが病院にかかる確率」
「治療費が家計の負担にならないか?」
この2つを見た時、あなたのリスクに対する考え方で“必要なのか不要なのか”が決まります。
ちなみに、ペット保険だけでなく「保険という全ての商品」を損得で考えると多くの方が損をします。
それなのに保険に加入する方がいるのは、このリスクの考え方やリスクの大きさが人によって異なるからです。
実際の数字を見る
わたしが動物看護師時代に、ペットが病院にくる頻度について感じたことが2点あります。
①ペットの下痢や嘔吐などの一過性の症状に関しては、人と同じで個体差があります。
健康で病気知らず、なんて子はほとんど病院に来ることはないでしょう。
逆に胃腸が弱い子って、毎月あるいは数ヶ月ごとに来院します。
そして、一過性のものであれば大した費用負担にはなりません。
②大切なのは次です。
大きな病気と慢性疾患です。
ここにペット保険の有用性があります。
大きな病気と慢性疾患、その治療費はどのくらいか?
ペット保険のパイオニアであるアニコム損保が、無料で毎年発刊している『家庭どうぶつ白書』から見てみます。
注目してほしいのが、弁膜症いわゆる「心臓病」とアトピー性皮膚炎、てんかん、慢性腎不全(特に猫)などの慢性疾患です。
これらは、基本的に生涯通院が必要となるので、年間診療回数が多くなりそれに伴って年間診療費も高額となっています。
もちろん、これらの疾患にかかったら、の話です。
でも、病気になるかなんてわからないじゃない!
そのとおりです。
しかし、これまでの膨大なペット医療データから犬種および猫種でかかりやすい疾患があることはわかっています。
つまり、迎え入れる子が決まり、その子がかかりやすい病気があるのなら
ペット保険を検討してください。
ちなみに、手術も高額となります。サクッと10万~20万はいきますね。
ただ、繰り返し手術はしないですから、毎月毎年というわけではないです。
単発とはいえ、この額を支払えないというのであれば保険を検討しましょう。
《ポイント2》~納得できる保険があるのか、を確認する~
必要だなと判断してもまだ安心できません!
あなたが想像しているような保険は存在しているでしょうか?
ここで重要なのが、あなたが想像しているペット保険と実際のペット保険の内容に、『ずれ』がないかを確認することです。
- 保険の誤った解釈や契約内容を知らなかったという方が多く、トラブルになりがち
- たしかに、保険の約款や重要事項には記載されています。だけど、あの小っさい字と長文、専門用語のオンパレードを読破して理解するなんて無理ゲーです
- せっかく【必要と判断】したのに、思い通りの保険金支払いを受けれなくて絶望、、、なんてことになりかねません
そこで、よく見られる間違った解釈を表にまとめました。
ペット保険で不満や苦情が寄せられる原因がここです。
もはや、ここさえ納得・理解できれば悩みは解決したものです!超重要!!
《ポイント3》~不要な人 or 理想とするペット保険がない場合~
ペット保険に入らない人は、自力でお金を確保しましょう!
お金に余裕がある人は、大抵お金の運用についても高い知識を持っているので、ペットが病気の時にはさっとお金を用意できるでしょう。
逆にお金に余裕がない人は、とりあえず貯金!という考えの人が多そうです。
もしそうであれば、iDeCo,NISAなどの国が用意してくれている信頼度の高い投資を考えてみるのもいいかもしれません。
ペット保険だって投資ですからね。
いずれにしても、ケガや病気のためにお金を必要とする時が来ます。
そしてその時のために、あなたが出来ることを今からやってみてください。
保険選びのチェックリスト【解説付】
ここからは、保険を検討している方のみご覧ください。
選択するのに絶対に確認しておくべきポイントをリストにしました。
動物病院と保険会社、飼い主の立場に身を置いたことのある経験から作成したので参考になると思います。