アニコムってどうして人気なんだ?
他社と比べて何が違う?
このような疑問を持つ方に向けた記事です。
こんにちは、ペットの世界で生きているshinです。
ペット保険はアニコムにしようかと考えたけど「保険料が高いな……」と契約に迷っている方は少なくないでしょう。
保険選びで最初に気になるのはやはり保険料です。保険料が家計を圧迫するようではいけませんからね。
保険は必要となったときにはじめてそのありがたさを実感するものなので、しっかり継続しつつ、いつでも使えるようにしておきたいものです。
そこで重要になるのがペット保険会社の信用です。
保険選びは保険料と保険会社の信用のバランスを見ましょうね、ってことになります。
信用?と言われても抽象的過ぎてわからないと思いますが、その指標となるのは次の2点です。
・「契約更新条件」
・「累計保険料」
累計保険料とは、0歳から○○歳まで保険に入っていた場合の毎年の保険料を合算した数値のことです。
契約更新条件とは、1年ごとに行われる保険継続のための保険会社による審査内容です。
ペット保険を初めて契約する方の多くが知らないのですが、契約更新条件はかなり重要なんです。
この2点を指標にする理由は、これから十何年と継続して保険料を払っていくことになるため家計の負担にならないかと、途中で保険会社から契約更新を断られるなんて事態にならないかが大きなポイントであるためです。
前置きが長くなりましたが、この記事では何社かの累計保険料を比較し、その結果アニコムのペット保険は本当に高いのかを見ていきます。
またアニコムがなぜペット保険シェアのトップにいるのかもお伝えします。それではどうぞ。
(※この記事はアニコムを推奨や批判をするものではございません!)
アニコムのペット保険料は高い
すでに言っちゃっていますが、アニコムは高いです(笑)
ペット保険比較サイトで表示されている保険料の多くは小型犬の0歳もしくは1歳の月払い額で、安い保険だとおおよそ2,000円前後。
アニコムは3,000円くらいなので比較するとやはり高く感じますね。
そこでなぜアニコムの保険料が高いのか、その理由についてみていきましょう。
アニコムの保険料が他社と比較して高い理由2つ
契約更新条件が良い意味で緩い
アニコムの保険料が他社と比較して高い理由は、保険の更新が安心してできるという点です。
「それって あたりまえじゃない?」と思っている方は要注意。
ペット保険は人でいうところの健康保険と同じようなものですが、その実は医療保険でもあり損害保険でもあるのです。社名であるアニコム損害保険株式会社からもそれはわかります。
損害保険としてわかりやすい自動車保険を例に挙げ説明します。
自動車保険を売る保険会社は事故を繰り返し起こすような人とは当然契約したくありません。
なぜなら再度事故を起こし、保険金を支払はなければいけない可能性が高いからです。
保険会社からすれば保険金を支払うということは、言い方を変えれば保険会社の損失です。
となると、更新のタイミングで保険会社から更新を拒否されることが実際に起こりえるんです。
このことからわかるように、人の公的な健康保険と違い、ペット保険は更新拒否され保険がなくなってしまう可能性があるのです。
もし毎日薬が必要、毎月毎週治療や検査が必要となった場合に、更新できないとなったらどうしますか?
保険を使うことなく健康に過ごせていた時はしっかり保険料を支払い、いざとなったら更新できないでは何のために入っていたかわかりませんよね。
そこでアニコムです。
アニコムは契約後において病気や使用回数を理由に契約更新を断ることはないと明言しています。(上の引用画像参照)
つまりアニコムの保険料は他社と比べて高いけれど、安心して生涯継続することができるということです。
ペット保険の更新を断られるケースがあることを知らない方は結構多く、Twitterで定期的に炎上騒ぎになるほどですから。
窓口清算が可能である
アニコムの保険は全国約12,000の動物病院のうち半数以上において窓口清算が可能です。
他のペット保険会社でも窓口清算可能と謳っているところもありますが、現実的に使えるレベルではありません。
現実的に使えるレベルというのは、全国に存在する多くの動物病院で窓口清算が可能であるということです。
アニコムとアイペットは全国動物病院数12,000のうち半分以上と提携し窓口清算可能としていますが、他の窓口清算可能と謳っている保険会社の場合、都市部の限られた人やある一定の条件の契約者にしかメリットがありません。
窓口清算を多くの病院で実現するには営業費や人件費、システムメンテナンス費などとにかくお金が必要になってきます。
となればどうしても保険料にコスト分が上乗せされます。
保険料が高いけれど人気の理由3つ
アニコムはペット保険シェアNo.1という信用とブランド
人気の理由としての1つ目は、上に説明したように採算が取れないようなケース(保険使用頻度が高いペット)であっても、しっかり更新が保証されていることです。
慢性疾患になってしまうと定期的は投薬や検査が必要ですし、場合によっては長期入院になる可能性も高いですから、保険会社としては歓迎されない契約者さんです。
そのような場合でも契約更新を断られることなく安心してペットの治療に専念できるか、はたまた突然の更新拒否に絶望するかはペット保険として大きな差ではないでしょうか。
なぜそのような採算のとれない契約者も更新できるのかというと、比較的高い保険料を設定することで支払うための保険金を担保できるからです。
つまるところ、アニコムは信用度の高いブランドといったところでしょうか。
それとペット保険シェアNo.1という大きな船に乗っておけば安心といった心理もあるでしょう(笑
「窓口清算」という利便性
アニコムの保険料が高い理由でも説明しました通り、窓口清算を可能にするには保険会社としてはなかなかに大変なわけですが、その分契約者にとっては便利で楽なのです。
窓口清算ができない他のペット保険は、ネットや必要書類作成にて請求する手間がかかりますし、入金までに半月以上必要となります。
なお窓口清算を可能としているのはアニコムとアイペットだけです。
ペットのための先進医療や殺処分問題への取り組み
アニコムはペット保険業の他、アニコムホールディングスとして様々なペット問題に向き合っています。
詳細はアニコムホールディングス株式会社の公式HP(https://www.anicom.co.jp/)をご覧いただくとして、保険業のほかにペットに向き合い新しいことにチャレンジしているペット保険会社を私は知りません。
また多くの契約者から得られるビッグデータをもとに毎年無料で公開される『アニコム家庭どうぶつ白書』は、ペット飼育者にとって貴重な情報源となります。
このような企業としての姿勢に共感し、保険契約をする方がいるのも人気の一因でしょう。
保険料は年払い、月払いではなく累計保険料をみよう
おそらく10人中10人は保険料をチェックするでしょうけれど、累計の保険料を計算する人はまずいないはずです。
累計保険料とは5年後、10年後と継続していった場合のそれまでに支払った保険料の総額のこです。
意外と知られていないようですがペット保険は毎年更新が必要になり、そのたびに保険料が上がっていきます。これに例外はなくどの保険会社も一緒です。
上がり方はさまざまで、数年ごとに上がるものや9歳以上はずっと同じなど各社その見せ方に工夫しています。
実はこの累計保険料を長い目で見てみると、だいたい3パターンに分類することができます。
よくわからないと思いますので、各保険会社の累計保険料グラフ化してみましたのでご覧ください。
累計保険料
保険のプランは70%補償のトイ・プードルです。(2022.11.25時点)
グラフからわかる累計保険料の3つのパターン
b.)保険料が低めに設定されているため、累計保険料が高額の保険会社に比べ約半分(pet&family/FPC/PS保険)
c.)年齢が若いころの保険料は低いが、高齢期になると急激に高くなる、避けたいペット保険(アクサ/楽天/au)
長い目で見ると、aパターンかbパターンのいずれかになり、それぞれのパターンにおいて累計保険料はほとんど変わりません。
cパターンはペット保険に真摯に向き合っている商品とは言い難いですので、避けた方が無難です。
少しでも安い保険料と悩むより、aパターンなのかbパターンなのかを選ぶだけのシンプルな考え方で良いです。
そのうえで補償内容やプランを比較してください。
「自分に適したプランがわからんのです」という方は多いと思いますので、別記事で各保険会社の特徴を紹介していこうと思います。
ペット保険加入時の保険料だけみるのは危険
グラフからもわかるように、避けるべきはcパターンです。
ペットの年齢が若いころに契約しようとすると保険料は安い部類になります。
しかし高齢になっていけばいくほど、その保険料は急激に高くなるため、累計保険料でみるとアニコムやアイペットと同等です。
補償内容と保険料のバランスが取れていない典型なので基本的に避けてください。
アニコムのペット保険料を他社と比較する
グラフからもわかる通り、アニコムの保険料は高いです。
シェアNo.2のアイペットとほぼ一緒です。
保険料の高い理由は上で示した通りで、言うなれば「一番いいヤツ(保険)」だからです(笑)
とにかく充実したペット保険が良い!という方はアニコムで問題ないです。
アニコムの保険料に関するQ&A
まとめ
アニコムより後発のペット保険会社は、契約者獲得のため一番気になるであろう保険料を低く設定せざるを得ないという一面があり、さまざまな工夫をしてアピールしています。
とはいえ、保険会社は保険料の収入と保険金の支出のバランスで成り立つため、保険料を低くすれば補償を何らかの形で削る必要がでてきます。
極端に言うと、保険料の高い会社は信用高く、保険料のリーズナブルな会社の信用度はそこそこ止まりです。契約更新を断られバッサリ、なんてことも。
それを知ったうえで保険選びをしてみると「他社との違い」が何となくわかってきますよ!
それではよいペット保険選びを!